「相続した戸建てが空き家になっている」
「マイホームを購入したものの、転勤のため空き家になった」
現在使用していない不動産でも、せっかく手に入れた大切な資産は簡単に手放したくないですよね。
しかし、空き家のまま放置していると建物の劣化が早まってしまいます。
空き家をシェアハウスとして活用すれば、大切な資産を手放さずに定期的な収入を得られる可能性があります。
今回は、空き家をシェアハウスとして活用するためのリフォーム内容や費用についての解説です。
また、十分な自己資金がない場合、補助金制度やリフォームローンの検討をおすすめします。それらを上手に活用して、リフォーム費用を節約しましょう。
シェアハウスを空き家にするメリット・デメリットについては、以下の記事をご覧ください。
シェアハウスのメリット・デメリットは?入居者と経営者別に解説 – シェア不動産投資の教科書
シェアハウスについて詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。
最近話題の「シェアハウス」とは?シェアハウス投資を成功させるポイント – シェア不動産投資の教科書
シェアハウスを始める前に必要なリフォーム内容と費用相場
空き家をシェアハウスにリフォームする際、どこをリフォームし、いくらかかるのかが気になりますよね。
どこのリフォームが必要になるかは、シェアハウスの規模やコンセプトによって異なります。
例えば、10人が住むシェアハウスでは各設備が一般的な戸建てと同じでは不十分なので、増設が必要です。
女性向けのシェアハウスは、防犯対策を強化すると好まれやすいでしょう。
ここでは、入居者が快適に過ごすためにリフォームするべき内容を解説します。
また、リフォーム費用はリフォーム会社や内容によって異なるため、あくまでも目安としてご覧ください。
シェアハウスのコンセプトは以下の記事で詳しく解説しているので、興味がある人はこちらも参考にしてくださいね。
シェアハウスは種類が豊富!運営前に考えるポイント3選 – シェア不動産投資の教科書
防音対策
戸建てをシェアハウスとして活用する場合、個室間の壁が通常よりも薄い可能性があります。
キッチンでの調理音やリビングでの話し声なども騒音トラブルのもとになるため、防音対策をしておきましょう。
リフォーム費用の例
- 換気口を防音にする 1ケ所7,000円~5万円
- 壁に吸音材・遮音シート施工する:12万円~25万円
水回り設備の増設
大人数で生活するシェアハウスでは、トイレ・浴室・洗面台などの水回りが複数あると入居者のストレス軽減になります。
男女混合のシェアハウスは、脱衣所を分けるなどの工夫があると入居者が安心できるでしょう。
リフォーム費用(増設)の例
- トイレ 20万円~
- 洗面台 20万円~
- 脱衣所 20万円~
- シャワールーム 30万円~
セキュリティ対策
シェアハウスでは、他人同士が同じ家で生活するため盗難トラブルが発生する可能性があります。個室のドアに鍵を設置しておくと、盗難対策になるでしょう。
また、シェアハウスで生活する女性の中には、一人暮らしの不安から常に人がいるシェアハウスを選択する人もいます。
セキュリティ対策をしっかりしておくと、そのような女性も安心できます。
リフォーム費用の例
- 個室のドアの鍵設置 1~4万円
- 防犯カメラ設置 1万円前後
換気対策
さまざまな人が生活するシェアハウスは、臭いがこもりやすい環境です。特に、共用スペースの臭い、タバコ・香水などは入居者が不快感を感じるポイントになります。
リフォームする際は、換気対策をしておくことをおすすめします。
リフォーム費用の例
- 換気扇の追加 3~5万円
- 窓の追加 10万円~
キッチン
食事の時間が重なると、通常のキッチンスペースや2口コンロでは足りない可能性があるでしょう。
広めのキッチンや3口コンロに交換するなどのリフォームがおすすめです。
また、不特定多数の人が生活するシェアハウスでは、火災のリスクもあります。火災を防ぐために、ガスコンロではなくIHを採用するのも選択肢の一つです。
リフォーム費用の例
- 大きなキッチンへの交換 50万円~
- ガスコンロからIHへ変更 10~20万円
個室のエアコン増設
入居者にとってのシェアハウスのメリットは、家具家電が付随していることです。
そのため、シェアハウスに入居する人は大型の家具家電を所有していない可能性が高いでしょう。
入居者が快適に過ごせるために、エアコンを設置しておくことをおすすめします。
リフォーム費用の例
- エアコン設置費用 4万円~
コンセントの増設
シェアハウスは若者の利用者が多いため、コンセントの需要は高いでしょう。
iPhoneやパソコンはほとんどの人が所有しているため、各居室や共用スペースにはコンセントを多めに設置しておくことをおすすめします。
リフォーム費用の例
- コンセント増設 1ケ所5,000円~1万円
その他必要な家具・家電
その他にも、各居室・共用スペースで家具・家電、その他設備が必要になります。
各居室に必要なもの
- 天井照明器具
- ベッド等の寝具
- クローゼット
- カーテン
- テーブル、椅子
共用スペースに必要なもの
キッチン | 電子レンジ、冷蔵庫、炊飯器、食器、食器棚 |
リビング | テレビ、ダイニングテーブル、ソファ |
その他 | 洗濯機、無線LANルーター、シューズボックス |
リフォームの初期費用を節約する方法
リフォーム費用を節約したい人や、自己資金が十分でない人は、各自治体の補助金制度や金融機関のリフォームローンを利用するのも手段の一つです。
補助金制度を活用する
空き家活用を促進する国の方針を受けて、各自治体では補助金制度を設けています。
例えば、広島県東広島市では、空き家リフォーム支援として 空き家購入者・賃貸者向けに内外装工事、設備などの費用を補助する制度があります(限度額50万円)。
各自治体によって制度内容が変わるため、所有している空き家がある自治体へ確認してみましょう。
リフォームローンを利用する
政府によって「空家等対策の推進に関する特別措置法」(2015年)が施行されて以降、民間金融機関の空き家関連のローンが急増しています。
空き家を活用する際の活用ローンは、改修を対象としたものが一般的ですが、空き家の防災・防犯上の設備対策費も対象となるローンも出てきています。
このようなローンを上手に活用するのも手段の一つです。
空き家をシェアハウスにリフォームする際の注意点
空き家をシェアハウスとして活用する際の注意点は、寄宿舎への用途変更が必要な点です。
建築基準法への適合や消防法等関連法令へ対応させるために、非常用照明装置の設置や消火器・火災報知器の設置などが必要になる可能性があります。
空き家をシェアハウスへリフォームする際は、自己判断せずに建築士、各自治体の担当窓口など専門家へ相談しましょう。
また、リフォーム会社を選ぶ際も、シェアハウス事情や地域の補助金制度に詳しい会社などを基準に選択すると、有益な情報を得られる可能性があります。
まとめ
空き家をシェアハウスに活用する際は、防音対策・水回りの増設など、入居者が快適に生活するためのリフォームが必要です。
予算や規模、コンセプトなどに合わせてリフォーム内容を検討しましょう。
また、自治体の補助金制度、金融機関のリフォームローンを上手に活用して初期費用を抑えることもおすすめです。
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シェアハウス投資の始め方については、以下の記事を参考にしてください。