これからシェアハウス投資を始める場合、入居者がどのようなことにストレスを感じるのか知っておくことは大切です。
入居者がストレスを感じるポイントを押さえておくと、快適なシェアハウスの提供に役立つでしょう。
ここでは、
- シェアハウスで入居者が感じるストレスの事例集
- シェアハウスに向いていない人の特徴
- シェアハウスでのストレスを軽減させるための対策
について解説します。
入居者が快適に過ごせる環境を作り、長く入居してもらえるシェアハウス運営を目指しましょう。
シェアハウスで入居者が感じるストレスの事例集
シェアハウスで入居者が感じるストレスを、具体的な事例集として紹介します。
騒音によるストレス
主に、騒音によって十分な睡眠を取れずにストレスが溜まるケースです。
具体的な事例
- 夜中のシャワーの音や、ドアを開け閉めする音
- 他の入居者同士の話し声やテレビの音
匂い・臭いによるストレス
匂い・臭いを発している本人が知らないうちに、他の入居者のストレスとなってしまうケースもあるでしょう。
ある人にとっては好きな匂いでも、他の人にとっては不快に感じることがあります。
具体的な事例
- キッチンで他の入居者が作る料理の匂い
- タバコなど他の入居者の体臭
- 香水がきつい人がいる
料理の匂いは一般的に不快になることは少ないですが、体調不良時や満腹時などは不快に感じる可能性があります。
清潔感・生活習慣の違いによるストレス
綺麗の基準や生活習慣は人それぞれ異なるため、他の人と合わずにストレスを感じる人もいるでしょう。
具体的な事例
- 食後に食器を放置する人がいる
- 冷蔵庫にあった自分の食べ物がなくなる
- 髪の毛や髭など洗面所の汚れが気になる
人間関係によるストレス
他の入居者と上手くコミュニケーションを取れない場合、人間関係によるストレスを感じます。
具体的な事例
- 他の入居者と相性が合わない
- パーティやイベントなどの参加が苦痛
設備の利用に対するストレス
シェアハウスは共同生活のため、自分が使いたい時に設備を利用できない時もあります。そのようなことが頻繁に続くと、ストレスを感じるでしょう。
具体的な事例
- シャワーやキッチンを使いたい時に使えない
- 朝急いでいるのに、洗面所で長時間メイクする人がいる
- 私物をリビングに置きっぱなしの人がいて、必要な時に使えない
シェアハウスに向いていない人の特徴
シェアハウスは、一般的なアパートと違って向いている人と向いていない人がいます。向いていない人が入居している場合、トラブルが起きやすくなります。
事前にシェアハウスに向いていない人の特徴を把握しておくと、入居後のミスマッチを減らすことができるでしょう。
ルールを守らない人
ルールを守ることは、共同生活のシェアハウスで一番大切なことです。
入居ルールを守らない人は、他の入居者に迷惑をかけたり、トラブルの原因になるため注意が必要です。
潔癖な人・神経質な人
シェアハウスでは、ある程度の大らかさが必要になります。
気にし過ぎてしまう人は、洗面所やキッチンなどの共有スペースの汚れや、食器を片付けるタイミングなど小さな積み重ねが大きなストレスとなります。
潔癖過ぎる人、神経質過ぎる人は本人が辛くなってしまうので、シェアハウスに向いていない可能性が高いでしょう。
当事者意識が低い人
「誰かがやってくれるからいいや」という考えの人は、整理整頓、清掃などをしない可能性があります。
シェアハウスでありがちなのは、キッチンのゴミ袋などみんなが意識するべきことを、気が付く人ばかりが対応するケースです。
人任せにしてしまう傾向がある人は、他の人のストレスとなる可能性があります。
マイペース過ぎる人
シャワーやキッチンなどの共有スペースは、譲り合って使う必要があります。特に朝の時間は限られているため、イライラする人が多いでしょう。
共有スペースを使いたい人がいるのに長時間使い続けるなど、マイペース過ぎる人はシェアハウス向きでない可能性があります。
シェアハウでのストレスを軽減させるための対策
シェアハウスの入居者のストレスを軽減させるために、オーナーができる対策を紹介します。
個室を設ける
普段は社交的な人でも、自分だけの空間が必要な時もあるでしょう。相部屋の方が多くの入居者を募集できるため、オーナーとしては全室相部屋にしたいですよね。
しかし、入居者に合わせて個室の設置も検討すると、より多くのニーズに応えられて個室を希望する入居者のストレスも軽減できるでしょう。
居室に鍵を設置する
友人同士で生活することが多いルームシェアと違い、シェアハウスは他人同士での生活です。
入居者の不安やストレスを和らげるために、居室に鍵を設置することをおすすめします。
ルール決めをしっかり行う
シェアハウスを経営する際は、事前にルール決めを行うことも大切です。
- ゴミ出し、清掃の当番
- テレビの音量や話し声
- 共有スペースの利用方法
- 来客訪問に関すること
- 喫煙可否
など、共同生活をする際に入居者が最低限守るべきルールを決めておきましょう。
賃貸借契約書に記載しておくと役に立つ特約
シェアハウスの入居者と締結する賃貸借契約書には、以下の特約を記載しておくとトラブルが起きた際のオーナーの負担を軽減できます。
- 生活ルールの遵守義務
- 入居者間トラブル
入居者に生活ルールを守ってもらう、トラブルは当事者間で解決するなどの取り決めを特約として設けておきましょう。
また、シェアハウスで一般的な契約は通常のアパートとは異なり、定期借家契約です。定期借家契約について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
関連記事
【シェアハウス経営者向け】定期借家契約と締結時の注意点とは?
入居希望者の内見・面談を実施する
既存・新規、双方の入居者のストレスを軽減させるために、入居希望者の内見・面談を実施しましょう。
入居希望者の内見・面談をする際のポイントは、以下の通りです。
- コンセプトを理解してもらう
- 既存入居者と上手くできるか判断する
- 入居後のイメージを掴んでもらう
内見や面談では、シェアハウスの特徴や生活ルールの具体的な説明、他の入居者と生活リズムが合うかなどを確認し、相互理解を深めましょう。
関連記事:シェアハウスは種類が豊富!運営前に考えるポイント3選
まとめ
共同生活のシェアハウスでは、ささいな事から入居者同士のトラブルに発展する可能性があります。入居者がストレスを感じるポイントを押さえて、快適なシェアハウス経営を目指してくださいね。
また、トラブルに備えて賃貸借契約書に生活ルールの遵守など特約を設けておくと、オーナーの負担軽減に繋がります。
これからシェアハウス投資を始める予定の人は、以下の記事もご覧ください。