不動産投資において、入居希望者に物件の魅力をアピールすることは非常に重要です。そして、入居希望者が物件を確認して、納得させるだけの魅力が無ければなりません。
仮にそれが足りない場合は客付け力で劣ることになり、契約が難しくなったり空室リスクに繋がり、不動産投資を進める上で不利になったりもするからです。
そのためには物件をリフォームして物件の魅力を維持する必要があります。そして、中でも浴室のリフォームが不動産投資を順調に進める上で重要なポイントとなります。
それでは、なぜ浴室リフォームが不動産投資において重要なのでしょうか。ここでは、不動産投資における浴室リフォームがなぜ重要であるかについて、費用についても触れながら解説をしたいと思います。
なぜ不動産投資で浴室リフォームが重要か
まずは、浴室リフォームが不動産投資において、なぜ重要であるかについて述べたいと思います。
不動産投資は快適な物件の確保が重要
まず第一に、不動産投資を順調に進めるためには、物件の快適性が重要となります。
物件の住み心地が良く無いと、入居者の満足を得ることが難しくなり、他の物件に魅力の点で負けてしまうリスクが高くなるからです。これは空室リスクにも繋がり得ます。
そして、仮に他の物件に快適な住環境をアピール出来なければ契約も難しくなり、他の物件に入居者を取られるからです。入居者希望者と滞り無く契約を交わし、退去リスクを下げるためにも、物件の魅力が重要なのです。
快適な生活に浴室のコンディションは欠かせない
次に覚えるべきなのが、快適な生活のためには浴室のコンディションが欠かせない点です。一日の疲れを癒す上で浴室は重要で、しかも内覧の時に目立ちます。
当然ながら、内覧の時に入居希望者に住環境の良さをアピールする際に、浴室のコンディションが大きく影響します。
浴室のコンディションが悪ければ、快適な住環境の確保が難しくなり、客付けなどにまで影響し得ることを覚えましょう。
浴室の状態維持のキープが必要
ところで、浴室は住宅設備の中でも老朽化が進みやすい部分です。水は金属部品やプラスチックの部分を老朽化させてしまうからです。
そのため、不動産投資においては、定期的に物件の浴室のコンディションをチェックして、良い状態をキープさせる必要があるのです。
そのためにもリフォームが必要となり、魅力を維持させなければならないのです。
不動産投資では住宅設備を知ることが重要
浴室リフォームをするためには浴室に関する知識が必要です。そして、これは他の住宅設備一般にも当てはまる重要な知識です。
そこで、ここでは住宅設備に関する一般的知識を復習しながら、不動産投資への影響について解説します。
設備にはグレードがある
浴室を含めた住宅設備一般に言えることなのですが、住宅設備は3つのグレードに分類することが出来ます。「高級」「中級」「普及」の3つです。
そして、高級になるほど設備の性能などが良くなり、価格も連動して上がります。逆に普及グレードになると価格は抑えられますが、仕様でも劣って来ます。この知識は不動産投資でも重要です。しっかり把握しましょう。
リフォーム費用と設備の快適性
設備の快適性を上げるためには設備もより良い物にする必要があります。
ただし、不動産投資もビジネスですから、投資費用を無制限に掛けることは出来ません。どこかで折り合いを着けなければなりません。
そのため、投資費用…つまりリフォーム費用と設備の快適性の関連をしっかり把握することが大切なのです。
利回りへの影響
さて、不動産投資の利回りは投資金額と家賃収入から算出されます。そして、投資費用が大きいと利回りもそれだけ低くなります。
一方、投資費用が抑えられれば利回りは確保されます。
しかし、この費用をあまりにも抑えると、物件の魅力まで落ちてしまいます。ですから、リフォーム費用を決める点では、狙える顧客層などまで計算に入れ、バランスを取るながら決める必要があるのです。
浴室リフォームの注意点
次に、浴室リフォームをする上での注意点について解説します。
浴室について調べておく
まず重要なのが浴室について調べておく点です。
前述の通り、設置する設備は住環境にダイレクトに影響します。そして、住環境を決めるためには設備のグレードなどまで知っておかなければなりません。
そのため、浴室のリフォームにおいても設備について詳しく知っておく必要があるのです。
尚、知っておくのは費用とグレードだけでなく、メンテナンス方法などについても確認することがベターです。設備を長持ちさせることは、投資費用を抑える上で重要だからです。
業者選びが非常に大切
リフォームをする上で知っておくべきことに、「リフォームにも質がある」という点です。そして、良質のリフォームをするためには、良い業者選びが非常に大切です。
仮に業者選びに気を付けないと、リフォームの質が落ちてしまいます。そして、ひどい場合には悪徳業者を選んでしまう可能性も出て来るからです。これは不動産投資において致命的です。
業者選びの際には、過去の施工例などを見せてもらい、技術力の確かなところを起用しましょう。
リフォームは業者任せにしない
リフォームの新聞広告などを見ると、パック工事を見掛けることがあります。このパック工事は価格が定額制の場合もあるため、費用管理などもしやすくなるメリットがあります。
しかし、いくら良いプランと言っても、業者任せにするのは考え物です。と言うのも設備のグレードの確認が不十分になる可能性もあり、物件の魅力の把握が手薄になることが懸念されるからです。
浴室リフォームの費用
それでは、浴室リフォームの価格に関して解説します。
リフォーム費用は50~150万円程度
浴室リフォームの費用は50~150万円程度との統計があります。
ただし、これは設備費用の他に発生する工事費用も含まれるので現場単位で違います。また、設備のグレードによっても変わって来ます。
ただ、このレベルの費用を掛ければ入居希望者の納得が得られるとも判断出来ます。
しかし、狙える家賃相場から考えることも非常に重要となるため、この費用の中で調整するのがおすすめです。
費用は利回りに直結する
ここで、改めて投資費用と利回りについて考えてみましょう。
浴室リフォーム費用は50~150万円が見込めますが、これは利回りに直結する数値であることを忘れては行けません。そうでないと不動産投資事業そのものが赤字化してしまい。
ビジネスそのものに座礁のリスクまで出て来るからです。ところで、狙う利回りの数値から投資費用を逆算して決めることも可能です。
ただ、この計算も余裕を持って行わないと、ちょっとしたトラブルで利回りが落ちてしまいます。余裕率に注意をしましょう。
費用を値切り過ぎない
投資費用を抑えることは非常に大切です。そして、リフォーム費用を抑えようとするならば、ある程度の値切りは効く場合もあるので、抑えることも可能です。
しかし、値切り過ぎるのも得策ではありません。と言うのもリフォームの質が悪くなる可能性も発生し得るからです。
工事のコストを無理に抑えようとすると、どこかでシワ寄せが発生するリスクが出て来ます。
リフォーム費用を抑えたいのは経営の上で分かるのですが、妥協点が必要であることも覚えましょう。
まとめ
不動産投資は利回り確保が重要ですが、物件に魅力を持たせることが重要です。そして、そのためにも浴室リフォームが必要であることが分かったことと思います。
不動産投資を進める上で、住宅設備を知ることの重要性なども理解出来たと思います。
ここまでの知識を活用して、ぜひとも物件の魅力をキープさせ利回りを確実にし、より良い不動産投資ビジネスとしましょう。