編集部の竹本です。
2022年の後半から食品、日用品、光熱費、ガソリン代など、私たちの身の回りではたくさんのものが値上がりしました。
これは、新型ウイルスの蔓延や海外情勢の影響により物流の流れが以前より遅くなっていることが原因です。
何を買うにしても地味に値上がりしていて、先日もスーパーで買い物をしていると、野菜が20〜30円値上げしており、じわじわと肌感覚で感じます。
物価が上がってもそれを補填するものがあればいいですが、ほとんどの人は物価が上がっても収入が上がらないのが現状だと思います。
この景気が悪く、インフレ(物価上昇)が同時に進む状態をスタグフレーションといいます。
これはスタグネーションとインフレーションを合わせた言葉になり、企業の業績が悪化する、賃金アップが見込めない、生活必需品などの価格上昇、これらが続く可能性が高くなり1965年にイギリス議員が議会での演説で発表したことが始まりと言われています。
スタグフレーション下で景気が悪くなることが予測されますが、生活や経済にはどんな影響があるかというと、まずこの状況がいつまで続くかわからず見通しがつきません。
先行きが不透明だからこそ、何をいつまでに対策するか難しいですよね。
そして生活面では収入が変わらないのに物価が上がるということは、どこから節約または消費を控えることが増え、経済が衰退していくことが予測されます。
実は、過去にも同じようなことを日本は経験しています。
例えば、1970年代のオイルショックです。
中東戦争の発端に原油の輸出制限と大幅な価格の引き上げがありました。
当時の価格で2ドルから最大40ドルまで価格が上昇し、石油消費国である日本は大混乱しました。
この機会に他国の資源に頼るだけではだめだと、再生資源を利用する後押しとなりました。
このように日本は過去にもスタグフレーションを経験していますが、不動産への影響はどのようなものがあるでしょうか?
冒頭にもあるようにスタグフレーション下だと、物価上昇、物が売れないなどが起こりやすいと予測されます。
でも、不動産の場合は現金ではなく現物資産であり、インフレに強いとされています。
つまり、物の価値があがり現金の価値が下がる状況で、現金以外にも資産を分散することが、今のような市況では必要だと思いませんか?
資産を分散させる方法として、ゴールドやプラチナ、株、債権などありますが、その1つに不動産があります。
スタグフレーションのような状態が続くと、ほとんどの人が現在の収入だけでは厳しい状況が続くと予測されます。
今後の政策や展望にもよりますが、世界情勢を把握しつつ景気が停滞している今だからこそ、資産を守るための対策やリスク分散を考えて資産形成をしていきたいですよね。