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空き家の無償譲渡とは?仕方と活用方法をプロが解説!

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空き家を相続したものの自分が住む予定がなく、しかも借り手が簡単にみつかりそうにないと、処分に困るでしょう。

使いようがない空き家を所有してしまったら「無償譲渡」してしまったほうがよいかもしれません。

なぜなら、いつまでも使わないまま放置していると建物が老朽化して壊れてしまい、近所迷惑になってしまうからです。最悪、行政処分の対象になってしまいます。

この記事では、無償譲渡がどのような取引で、空き家の無償譲渡をどのように進めるのかを解説します。

この記事を読んでいただければ、空き家の悩みを解消する道を見つけることができるでしょう。

空き家の相続放棄についてはこちらの記事をご覧ください。

「無償はもったいない」と言っていられない理由

いくら使いようがない空き家とはいえ、「無償で誰かにあげてしまうのはもったいない」と思うかもしれません。

しかし、例えば1年くらい借り手を探してみて、それでも問い合わせすら1件もなかったら、無償譲渡を検討してみてください。

使いようがない空き家は重荷

使いようがない空き家は、所有者にとって大きな負担になります。

老朽化した空き家は今、社会問題になっています(*1)。政府は空き家問題を解決するために、空家等対策の推進に関する特別措置法という法律までつくっています。

そして、近隣住民に迷惑をかけている空き家を「特定空家等」と認定し、その所有者を行政処分できるようにしました(*2)。

特定空家等に認定されるよりは、その空き家を無償で受け取ってもらったほうがよいはずです。

*1:空き家の現状と課題

*2:「特定空家等に対する措置」に関する適切な実施を図るために必要な指針

無償譲渡とは

譲渡は普通は、有償での物の受け渡しになります。物を渡す代わりに金銭を得るのが、通常の譲渡です。

そのため無償譲渡は、譲渡でありながらお金が発生しない例外ケースと考えることができます。

法律上は、無償譲渡は贈与に該当します。贈与は、物を無償で誰かに渡す行為です。

空き家問題で贈与と呼ばず、わざわざ無償譲渡という言葉を使うのは、空き家贈与の取引形態が有償譲渡と変わらないからです。

空き家とその土地は、無償譲渡であっても有償譲渡と同じように所有者の名義を新しいオーナーに書き換えなければなりません。

空き家の無償譲渡の注意点

空き家を無償譲渡するときの注意点を紹介します。

「もらっていただく」気持ちを持っておきましょう

空き家は不動産であり、不動産は通常は個人にとって有益な資産です。

ところが誰も使わない空き家は、負の資産になります。

そのため、空き家を無償譲渡しようと決めたら、「もらっていただく」という気持ちを持つことが大切です。

「空き家といえども資産」と思っていると、「資産を誰かに譲ってあげる」という気持ちになってしまい無償譲渡が難しくなるかもしれません。

もし無償譲渡を引き受けてくれる人が現れたら、「もらっていただく」という気持ちで接して確実に譲り渡すようにしてください。

無償譲渡でもコストがかかることがある

空き家の無償譲渡では、所有者(譲り渡すほう)にコストがかかることがあります。

無償譲渡であっても、無償譲渡契約書(または贈与契約書)を作成して、譲受人(受け取るほう)と契約を締結する必要があります。

これらを司法書士に依頼する場合、その費用は所有者が負担したほうがよいでしょう。

そして無償譲渡によって空き家と土地の所有者が譲受人に移転するので、所有権移転登記(または名義変更の登記)をしなければなりません。

このとき登録免許税が発生します。さらに、登記の手続きを司法書士に依頼する場合、手数料が発生します。

登録免許税も司法書士への手数料も、所有者(譲り渡すほう)が負担することをおすすめします。

「そこまでしなければならないのか」と感じるかもしれませんが、そこまでしておいたほうが無難です。

もし、無償譲渡を受けてもよいと申し出てくれた人が、諸々のコストを引き受けなければならないなら応じられないと断ってきたら、次の人を探すのに相当苦労するかもしれないからです。

それで空き家の所有者は「もらっていただく」という気持ちを持って、コストを負担したほうがよいのです。

もらい手をどのようにみつけるのか

空き家のもらい手は、どのように探したらよいのでしょうか。

ここでは、次の3つの方法を紹介します。

  • 空き家のマッチングサイトを使う
  • 空き家の取引が得意な不動産会社に相談する
  • 市区町村に相談する

空き家のマッチングサイトを使う

インターネットで「空き家、マッチングサイト」を検索すると、空き家を譲渡したい人と空き家を探している人を引き合わせてくれるサイトを見つけることができます。

空き家マッチングサイトを利用するには、サイトに個人情報と空き家情報を入力して登録します。すると、そのサイトに、自分の空き家が紹介されます。

空き家マッチングサイトは、空き家を探している人が閲覧しているので、その空き家に興味を持てば譲渡の取引に進みます。

うまくいけばわずかな金額ながら、有償で譲渡できるかもしれません。

おすすめのサイトは下記の2つになります。

空き家の取引が得意な不動産会社に相談する

空き家マッチングサイトに自分の空き家を登録してももらい手がみつからなかったら、空き家の取引を得意にしている不動産会社に相談するとよいでしょう。

近所の不動産会社や大手の不動産会社の場合、使い道がない空き家の取り扱いに慣れていない可能性があります。

しかし、「難あり」物件を得意とする不動産会社が存在し、そこは空き家処分の駆け込み寺のような存在になっています。

こちらもインターネットで「空き家、処分、不動産会社」を検索すると、空き家の取引を得意にしている不動産会社を見つけることができます。

市区町村に相談する

お住いの市区町村も空き家対策に乗り出しているはずなので、相談すると無償譲渡を受けてくれる人を紹介してくれるかもしれません。

市区町村の代表電話に電話をして「空き家処分に困っています」と伝えると、担当部署につないでくれます。

まとめ~早めの対応がカギ

空き家を処分するときに「もらっていただく」という気持ちを持っておいたほうがよい、とアドバイスしたのは、無償であっても引き取り手がみつからないことがあるからです。

その場合「特定空家等」に認定されることを回避するために、解体が必要になるかもしれません。そうなれば解体費がかかります。

では、誰も使わないような空き家を、無償といえども誰が引き受けてくれるのでしょうか。それは、その空き家に価値を見出した人です。

しかし、そのような人は限られています。そしてそのような人でも、何軒も空き家を必要としているわけではありません。

そのため、もし自分の空き家に興味を持ってくれる人がいましたら、一期一会の精神で接して、確実に受け取ってもらうようにしてください。

空き家の無償譲渡は早めの対応がカギを握ります。

空き家について専門家に相談したいということでしたら、当サイトを運営している仲尾までご連絡ください。

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