こんにちは、街と資産をつくる不動産クリエーターの仲尾です。
皆さんは空き家というと、どのようなイメージをされますか?
おそらく地方かと思われます。さらに人が少ない田舎町をイメージしてる人が多いかと思います。
本当にそうなのでしょうか?今日はそのことについてお話ししてきたいと思います。
2021年2月8日の東洋経済に「歩くと気づく「田園調布」に空き家が増える事情」

という記事が出ていましたが、私なりの考察をお話したいと思います。
空き家日本一は東京都!?
平成30年の住宅土地統計調査によりますと 実は、空き家の日本一多い都道府県は東京都だったのです。
次に多いのが大阪府、神奈川、愛知、埼玉、千葉と続きます。
皆さんが一般的にイメージしている空き家は、地方の山村や人気のない所だと思っているかもしれませんが、実はこういう事実が出ているのです。
事実とイメージは違う。
つまり、空き家を再生するということは地方再生というイメージが強いのですが、実は地方よりも首都圏都会の問題だということが言えるのではないでしょうか。
人が多いエリアでの空き家が多いということであれば、需要から考えれば空き家を再生すれば、人が利用する人は多いはずなので、活用にあまり困らないのではないはずです。
空き家を再生する=地方の利用者のいない物件を再生するというイメージを持っていると、どうしても需要のないところの物件にリフォーム代を費やして、人がいそうな農家収益を稼ぐことができるのではなかろうか?というお悩みを持っている方が多いのです。
でも実は件数から見ると、人気の多い都心部のほうが多いということが言えるわけです。
需要があれば再生はできる?
需要の多いエリアで家の空き家が多いということは、再生すれば人が入居する可能性が多いということが言えると、前回のパートでお話をしました。
であれば、もっと都会で空き家再生されてもいいのではないでしょうか。実際、空き家の活用というのは国レベルでもなかなか難しい問題となっています。
理由の多くは相続による問題だと私は思っています。相続された側は、不動産の知識がなかったり、また本業で忙しかったりとなかなか空き家と向き合う時間がないまま日時は過ぎて知っていまいます。
時間が過ぎてしまうことで、建物も劣化し朽ち果てていくのです。
そうすることにより、またお金がかかるというところでなかなか相続人は手をつけることを嫌がってしまいます。
町おこしの救世主は不動産屋さん
そういった活用の目処の立たない空き家が今後も増えてくると言われています。
また相続人は不動産だけならいいのですが、これからの人口減少による問題があるとすれば、一人の相続人が相続する空き家の件数が増えてきます。
また日本人の給与などが下がっていることから、空き家を再生するための資金のない相続人が増えてくるのではないかと思われます。
そこで町おこしの鍵は不動産屋が握ってるのではないかなと思っています。
不動産屋さんは、もともと不動産の仲介が仕事なので、ビジネスモデルになる不動産を常日頃から探しています。
彼らの目にとまる不動産というものは、やはり流通しやすいものであり、売買取引しやすいものであると言えます。
また、彼らは収益を稼ぎたいと言うところから、古い不動産についてもリフォームすればどのくらいの価格で売れるか?という予測も持って生活をしているわけです。
彼らが街を歩き、商売をする中で空き家を見つけて、この空き家を1つ1つリフォームすることがビジネスモデルとして町も再生していくということなのです。
投資家も「不動産屋さんの視点」をもつことが大事
昨今、サラリーマンも不動産投資を始めるような時代になってきています。
ですが、不動産を始めるサラリーマン大家さんは、不動産屋さんが作った出来合いのきれいなものばかりに目が言ってしまい、思ったより利益が残らない、もしくは赤字が出てしまう、そういったことをよく目の当たりにしてきました。
私自身も不動産投資をしていく中で、街中を歩いて古いものを見つけ、物件を買わせていただく経験にも立ちあいました。
感じたことは、やはり不動産投資家も、街の不動産屋さんと同じような視点を持ち、投資という視点ではなく事業として運営していく考え方が大事です。
また、社会貢献にも目線を広げることによって、もう少し大きな利益や、もう少し大きなビジネスの事業形態を狙っていくことができるんだなということを日々感じております。
このコラムを見てサラリーマン投資家さんもチャンスがあるんだということを認識して不動産投資をしていただければ嬉しいなと思います。