空き家

空き家の整理が必要な理由とは?整理費用を抑える4つの方法も解説

空き家を相続した方の中には「空き家の整理は必要なのだろうか?」「いずれ処分するなら放置しておいてもよいのでは?」と、考えている方がいるのではないでしょうか?

今すぐに売却できるならまだしも、しばらく所有する可能性があるのなら、その考え方は危険です。

空き家を整理せずに放っておくと、さまざまなリスクやコスト増大が自分にのしかかってくるため注意しなければなりません。

そこで今回は、空き家の整理が必要な理由と整理費用を抑える方法を解説します。

空き家を相続した方、また予定のある方はぜひ参考にしてみてください。

空き家の整理が必要な3つの理由

空き家の整理は見た目の印象や見栄えをよくするためだけではなく、さまざまリスクを回避するためにも役立ちます。

空き家の整理が必要な理由を、3つのポイントに分けて解説していきましょう。

「特定空き家」に指定されてしまう

放置されている空き家の増加が問題視されている中、政府は2015年2月に「空家等対策の推進に関する特別措置法」を施行しました。

適切に管理されていない空き家を「特定空き家」として認定し、勧告・命令・強制執行をおこなえる制度です。

以下の条件に当てはまる空き家を指しています。

  • そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
  • そのまま放置すれば著しく衛生上有害となるおそれのある状態
  • 適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態
  • その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態

出典:国土交通省「特定空家等に対する措置」に関する適切な実施を図るために必要な指針(ガイドライン)

すなわち、適切に管理せずに倒壊して周囲に損害を与えたり、近隣の生活環境に大きな影響を及ぼしたりする恐れのある空き家は、特定空き家に指定されてしまう可能性が高いのです。

特定空き家に指定されてしまうと勧告や命令を受けるほか、最終的には強制執行、また過料を科されるケースもあります。

空き家を整理して適切な状態を維持し続けることは、とても重要なのです。

犯罪リスクが大きくなる

いかにも人が住んでいなさそうに見える建物は、犯罪を誘発させてしまう恐れがあります。

たとえば、下記のようなリスクが増大するため注意が必要です。

  • 放火犯に狙われてしまう
  • 不法侵入されて盗難の被害に遭う
  • 不法投棄されてしまう
  • 不審者が住み着いてしまう

上記のような犯罪に遭ってしまうと、原状を取り戻すのに多額な費用や手間がかかります。

また、悪い評判が広まってしまうと物件の価値が下がるうえ、いざ売却しようと考えても買い手が見つからない事態も起こりえるでしょう。

事情によって放置せざるを得ないケースであっても、ひと目で放置されていると判別できてしまう状態のままにしておくのは危険なのです。

更地にすると税金が増えてしまう

「空き家の整理は大変だから更地にしてしまおう」と、考えるかもしれません。

たしかに更地にしてしまえば、前述したような犯罪に巻き込まれてしまう事態は防げるでしょう。

しかしながら、空き家を解体して更地にしてしまうと、固定資産税の優遇措置の適用から除外されてしまうため注意が必要です。

建物が建っている空き家には、住宅用地の優遇措置が設けられています。

更地にすると優遇措置の適用を受けられず、固定資産税が最大6倍、都市計画税が最大3倍にも跳ね上がってしまうのです。

また、解体費用が数百万円にもなるケースがあり、売却や賃貸住宅を建設するなど明確な目的がない場合には、慎重に検討しなければなりません。

空き家の整理で費用を抑える4つの方法

空き家を放置しておくと、さまざまなリスクの増大やコストの負担がのしかかります。

空き家を所有し続けるのであれば、しっかり整理して健全な状態を保つように心がけましょう。

空き家の整理で費用を抑える方法を解説しますので、チェックしてみてください。

行政サービスを利用する

空き家の整理を自分でおこなう場合、大量なゴミの処分に困ります。

粗大ゴミを処分する際には、自治体の行政サービスを利用するのがおすすめです。

自治体によって料金は異なるものの、民間の業者に依頼するのと比べて格段に費用を抑えられます。

自治体のゴミ処理センターに持ち込んで処分すれば、整理にかかる費用を大幅に抑えられるでしょう。

ただし、冷蔵庫やテレビ、エアコンなどの家電製品に関しては、行政では受け付けてもらえません。

自分で家電量販店に持ち込み、リサイクル費用を支払って引き取ってもらうのが一般的です。

リサイクルショップや無料引き取りを利用する

リサイクルショップで買い取ってもらう方法も、整理する費用を抑えるのに有効的な手段です。

価値がない物でも、無料で引き取ってもらえる場合もあります。

また、不用品を無料で引き取る業者もあり、地域にあるのか調べておくとよいでしょう。

金品や売れそうな物をチェックする

処分しようと考えている物の中には、想像以上に価値のある物が含まれている場合があります。

客観的な判断で捨ててしまうのではなく、なるべく売れそうなものは売って整理費用の足しにしましょう。

また、故人が金品を隠しているケースもあります。

タンスなどに現金や貴重品など金品を意図的に隠している場合もあり、しっかりとチェックしておきましょう。

なるべく早めに整理をはじめる

なるべく早めに整理をはじめるほど、不用品を高値で売却できる可能性が高まります。

すべての不用品に当てはまるわけではないものの、「もっとも早く買い取ってもらえば高値で売却できたのに」などと、月日の経過と共に物品の価値が下がってしまうケースがあるのです。

空き家の整理を依頼できる業者の種類

忙しくて時間がないなど、空き家の整理を自分でおこなえない事情がある方もいるのではないでしょうか?

どうしても自分で空き家を整理できない場合に依頼できる、業者の種類を確認しておきましょう。

解体業者

家ごと処分してしまう場合には、解体業者が適しています。

ただし、あくまで建物を解体する専門業者であり、不用品を選別したり買い取ってもらったりしたい場合には適していません。

不用品回収業者

文字通り、不用品の回収を専門としている業者です。

不用品の買い取りにも対応しているか、チェックしておくとよいでしょう。

遺品整理業者

不用品の選別や処分、買い取りなど、もっとも細やかに対応できるのが遺品整理業者です。

処分する物や残しておく物、供養する物など分類しながら整理してくれます。

ただし、作業が丁寧な分、価格面ではもっとも高額になるのがデメリットです。

まとめ

空き家を整理して適切な状態に保つのは、維持管理コストや手間を軽減するためにも重要です。

自分で整理する方法と業者に依頼する方法がありますが、費用と手間を考慮して自分に合った方法で空き家を整理しましょう。

空き家について困ったことがあれば、不動産の専門家に相談するのもおすすめです。

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ぜひ一度、お気軽にご利用なさってください。

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